「後出しジャンケン会話術」は自分に嘘をつくことではないのか?

前回の記事(「モテる男のマインドセット」を身につける)で、女性に逆アプローチさせるためには「後出しジャンケン会話術」が有効だと解説しました。

これは、「女性の理想のタイプを聞き、それに自分を合わせていく」という手法です。

ただこれは「女性の理想に自分に合わせる=自分に嘘をつく」という解釈も生まれると思いますし、これまでの記事の中では「自分を偽るのはよくない」というニュアンスの内容をお伝えしてきました。

つまり「矛盾するのではないか?」という疑問も生まれると思います。

そこで本記事ではそれについて「葉月さんの経験をもとに」解説してきます。

女性たちもまた「タイプの男性」を探している

たしかに葉月さん自身、当初このテクニックに対して、「自分にも相手にも嘘をついているようでそれが一番嫌でした」と告白しています。

「好きな女性の恋愛話を聞き出し、それに合わせて振る舞うことで惚れさせるのは、誠実ではないのではないか?」

という強い抵抗感がありました。

しかし、葉月さんは後にその考えが「女性と付き合ったことが数えるほどしかない僕の単なる妄想」だったことに気づきます。

その気づきの背景には、後で知ることになる「女性側の深い心理」がありました。

葉月さんが知ったのは、女性たちもまた、「どうやったらタイプの男性と付き合うことができるのかを考えている」存在だということです。

彼女たちは、好きでもない男性から強引な口説きやスキンシップをされることを望んでおらず、「純粋に理想の男性からリードされたい」と願っています。

このことから「後出しジャンケン会話術」は、女性を騙す行為ではなく、女性が求めている「理想の男性像」を提示し、彼女たちの願いを叶えるための一つの方法であるとしています。

「後出しジャンケン会話術」2つの段階を踏んで、戦略的に進めていく

この会話術の核心は、「嘘をつき続ける」ことではなく、「段階的なアプローチ」にあります。

第一段階:相手の理想を「演じる」ことで関係の扉を開く

モテない男性が陥りがちなのが、「自分のことをちゃんと分かってもらった上で付き合いたい」と、最初から自分の価値観を一方的に話してしまうことです。

しかし、まだ相手に好かれてもいない段階でそれをしても、女性にとっては興味のない話であり、「面白くない男」だと思われる可能性が高いです。

そこで「後出しジャンケン会話術」では、まず女性の恋愛観や価値観を徹底的に聞き出し、その理想像を「演じる」あるいは「合わせてあげる」ことから始めます

葉月さんはこれを「優しさ」とも表現しており、まずは相手に「価値観が合う」「運命の人かも」と感じさせ、恋愛対象として意識させることが最優先だとされています。

第二段階:関係が深まってから本当の自分を伝えていく

このアプローチの目的は、永遠に理想の男性を演じ続けることではありません。

女性に好かれ、付き合いが始まり、男女の関係が深まった後で、「少しずつあなたのことを話す」段階へと移行します。

女性からの好意や愛情のレベルを見ながら、本当の自分の価値観や考えを共有していきます。

「好かれるのが先で、自分ことを語ることや自分のお願いをするのは後から」

というのが、この戦略の鉄則です。

この順番を守ることで、最初から自分の話をして嫌われるリスクを回避し、最終的にはお互いを理解し合えるバランスの取れた深い関係を築くことができると、葉月さんは言っています。

まとめ

「後出しジャンケン会話術」は、自分を偽って相手を騙すためのテクニックではありません。

むしろ、恋愛経験が少なく、女性へのアプローチが苦手な男性が、「良い人」どまりで終わってしまう状況を打破するための「戦略的コミュニケーション術」として位置づけられています。

  • 自分に嘘をつくのではなく、まずは相手の求めるものを理解し、それに応えることで信頼関係の土台を築く
  • 永遠に偽るのではなく、相手に好かれて関係が深まった後に、本当の自分を少しずつ見せていくという段階的なプロセスである

このように、「後出しジャンケン会話術」一方的に自分を押し付けるのではなく、相手の心に寄り添うことから始めるこの方法です。

これは恋愛における一つの「優しさ」であり、関係を円滑に進めるための有効な「知恵」です。